2.資源循環型社会に向けた取組みについて
今日、地球温暖化など環境破壊の問題が大きく取り上げられ、区としてもさらに積極的にリサイクルの推進とごみ減量に取り組む必要に迫られています。そのためには、区民に先立ち、庁舎、学校、幼稚園、保育園、区有施設などのごみの減量に総力を上げて取り組むとともに、資源循環型社会の構築を積極的に進めなければなりません。私自身、学校用務主事として林町小学校でリサイクルに取り組んできた経験も踏まえ、今後、リサイクルを推進していくために質問します。
①リサイクルの推進とごみ削減について質問します。
シビックセンターにおける廃棄物排出量の推移をみると、不燃物は1999年度が23,520kgでしたが2005年度には31,305kgとなり約33%増加し、2005年度の目標値22,344kgと大きくかけ離れています。シビックセンター大ホール完成による来場者の増加を大きな原因としていますが、更なる原因の解明と改善が求められます。モノ・プラン文京には、シビックセンターでのごみゼロモデルプロジェクトとして発生抑制事業を展開し、発生抑制、リサイクルを目指すとしていますが、現在の具体的取り組みとその進捗状況をうかがいます。
2008年4月から廃棄物処理手数料を1キロあたり4円の上げ幅で改定する動きもあり、一層のごみ削減の努力が求められます。区立学校、幼稚園だけで2006年度約660万円のゴミ券が使われています。
給食の残菜処理のコンポストなどの処理機が設置してあるか否かなどの条件により、単純に比較は出来ませんが、ゴミ券の使用額を児童一人当たりに換算すると約160円の学校がある一方で、約1,100円の学校もあり大きな差が生じています。こうした事態を改善するために各学校の用務主事が自主的にごみ削減、分別作業を強化するために研修を始めるなどの努力が始まっています。
落ち葉を腐葉土へ、剪定した木をチップにするなどの作業に始まり、紙の分別の徹底など大きく改善が行われてきています。しかし、学校全体として教師、児童、生徒たちにリサイクルの意義、目的が認識されないと進まないのも現状です。
窪町小学校リサイクル通信によると、可燃ごみの排出量は1997年の91,910ℓから2005年には23,540ℓと実に約75パーセントを減量しています。「教員と用務主事と児童・生徒の協力あってこそできた事業」と報告されています。
こうした状況を踏まえ、文京区がリサイクルを先頭に立って推進していくために教育委員会としてはどのような具体案をもっているのかお伺いします。
②次に、紙リサイクル、いわゆる「雑紙」の回収についてお尋ねします。
家庭や、学校・幼稚園、企業、商店などにあふれている紙のほとんどがリサイクル可能です。分別は大変ですが古紙は資源です。木から紙を生産するのは設備と技術が必要ですが紙ゴミを分別するのは学校教育や生活の中から行うことができます。森林保護にも寄与します。「雑紙」の回収を学校や区の施設はもちろんのこと、区民一人ひとりに取り組んでいただくために理解を求める必要があると考えます。
23区で回収した古紙でこれまで「みどりの夢23」というトイレットペーパーが作られていましたが、この8月21日に事業は終了になりました。 清掃一部事務組合の事務はごみ処理施設整備及び管理運営としていますが、サーマルリサイクルというリサイクル事業を始めるのですから循環型社会形成に向け、「みどりの夢23」に変わる事業に取り組むことも可能ではないでしょうか。
学校など施設における雑紙のリサイクル率によって、再生されたトイレットぺーパーを還元すれば、その循環サイクルがわかりやすくなり、ゴミ減量の促進になると思います。現在、積極的にリサイクルを取り組んでいる学校においても「成果が見えない」「理解が広がらない」という現場の声も多く聞かれます。こうした現状を改善し、ごみとしていた紙から再生されたトイレットペーパーが活用できれば紙リサイクルが大きく前進すると思います。区長のお考えを伺います。
③分別モデル事業に伴う容器包装プラスチックの資源回収の取り組みについて伺います。
廃プラスチック焼却によるサーマルリサイクルを2008年度に控え、文京区でも10月から新しい分別によるモデル事業が始まります。この新しい分別は容器包装リサイクル法に定められた資源化できるプラスチックをも可燃ごみとして扱うものです。
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」は「廃プラスチック類については、まず発生抑制を、次に再生利用を促進し、なお残るものについて、直接埋立を行わず、熱回収を行うことが適当である」としています。
23区の中では、ペットボトルやトレーのほかにも容器包装プラスチックやその他のプラスチックなど廃プラスチックの資源回収を積極的に進める区が12区と増加傾向にあります。清掃工場を持たない区として、廃プラスチック類の回収がペットボトルと白色トレーのみでよいのでしょうか。お考えを伺います。
2005年度に行った2度の容器包装プラスチック回収モデル事業の経験を活かし容器包装プラスチックの回収に取りかかるべきと思いますが、今後の取組みを伺います。
また、容器包装リサイクルのための「中間処理施設」の確保は23区の中では今や困難といわれ、中間処理施設への遠距離搬入はリサイクルコストの負担増になることは目に見えています。
中間処理施設の確保は各区の責任とされていますが、特別区助役会の検討においては、「将来的には、サーマルリサイクルの実施に伴う不燃ごみの減少から、清掃一組の不燃ごみ処理施設の新たな活用について検討する必要がある」としていますが、文京区としても資源循環型社会構築のために、23区として共同の中間処理施設を設けるよう声をあげるべきですが、区長のお考え伺います。
④清掃一部事務組合への区民参画について伺います。
廃プラスチックのサーマルリサイクル実施については、23区民への説明や意見募集など全く行われることなく区長会と23区一部事務組合は記者発表を行いました。
サーマルリサイクルの実施については、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」六条に従い各区の一般廃棄物処理計画と調和を保つことに務めねばなりませんが、各区の計画と整合性を取ることなく進められたことは自治権を踏みにじるものです。
清掃一部事務組合は情報開示を求めねば区民に清掃工場の事故情報も提供しません。
焼却灰溶融スラグはこれまでその安全性がうたい文句になっていましたが、5月に中防灰溶融施設で作られたスラグに基準値を越す鉛が含まれ、灰溶融炉が長期にわたり稼動を中止する事態が生じました。
しかし、清掃一組は各区にこの情報を伝えず、当然、文京区も私たち市民フォーラムが情報を求めるまで何ら情報を得ておらず、この8月27日の清掃部長会でやっと報告され、9月4日付けの都政新報でも報じられました。このような状況を区長はどのように捉えているのかうかがいます。
また、清掃一部事務組合の意思形成過程や決定に関しては透明性をもって公開されるべきですし、審議会制度の導入など区民参画の制度を確立すべきと思います。区長の見解を伺います。
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